芸術はネガティブだからこそ美しく素晴らしい。

ハッピーで最高でただただ順風満帆な作品を誰が求めているのだろうか。

最初から最後まで最高な人生を誰が見たいと思うだろうか。

悪いことが起きて、それを乗り越えて、そしてまた試練がやってきて。

そうやって山あり谷ありのドラマがあるから美しい。

ネガティブで人間の深いところを表現しているから芸術は美しい。

人間味があるから人はそこに惹かれていく。

人間のダークな部分が一番人間の心に響かせてくれる。

人間は人間の深くてダークな部分を嫌うけど、

そこを表現している作品に惹かれていく。

結局みんな、その人間の深くてダークな部分を見ることが好きなんだ。

自分にもそういう部分があるから、そんな作品に惹かれていくんだ。

人間の基本はネガティブで出来ている。

だって、

「自分はみんなの応援に答えて金メダルを目指して頑張ります!」って言ったってそれは一見ポジティブに見えるけど、

自分自身は金メダルを取らないと気が済まないから頑張っているのだから、結局は金メダルを取らない自分に納得出来ないだけ。

「歌手を目指して頑張ります」って言ったって、その根本は、モテたいとかお金が欲しいとか、自分の欲を満たすためにやることだ。

別にそれが悪いことじゃない。

それがなくなったら人間味がないし、人間に生まれてきた意味がなくなるから。

ただ、その欲を満たしたいという気持ちは、

「今の自分だと全く満足がいかないし、納得出来ない」という気持ちからくるもの。

だからどんなポジティブなことを言ったとしても、それはネガティブな状態から抜け出したいという欲求。

だから人間は常にネガティブと戦っている。

だから芸術もネガティブでディープでダークでいい。

完璧な存在であるなら、面白みもないし、何も心が惹かれることはない。

人間は、不完全で不安定な存在だからこそ美しい。

それが人間の本質であり、それこそが人間そのものなのだから。

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