ネット小説「人生という物語を紡いでいく物語」第4話ー本を読む事で人生を変えるきっかけになることはあるー

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本屋で何気なく目に付いた「人生は自分が主人公の物語」という本が気になって仕方なかった。

なので家に帰ってきた僕は、早速本を読むことにした。

本当はお風呂に入ったり歯を磨いたり準備をしてから読もうと思ったのだが、なぜだか早く読みたくて堪らなかった。

この気持ちは懐かしい。子供の頃にお母さんに買ってもらったおもちゃで遊びたくて待ちきれずに家についたらすぐにぐちゃぐちゃにして箱を開けて遊んだ時の気持ちに似ている。

そうしているうちに僕は、いつの間にか本を一冊全て読み終えていた。

気が付くと時刻は午前2時を回っていた。

本を読み終えた僕は、ワクワク感と達成感、そして充実感に満たされた気分に僕は浸っていた。

なぜ今まで今までこんなことに気付く事が出来なかったのだろうか。

僕は何かが吹っ切れた気がする。

 

人生の主人公は自分自身であり、自分のやりたいことを見つけるなんて自分にしか出来ない。

自分の人生は自分で全て決めて、自分で生きる意味すらも決めなければいけない。

自分以外のものに答えを探したとしても、見つけることは出来ない。

自分が納得すればそれが答えとなり、意味になる。

やりたいことを探すのではなく、やりたいことは自分の心に聞き、掴み取るものだ。

自分の人生は自分で全て決めていく。

だから迷う必要はない。自分の好きに生きればいいのだから。

それは僕にとって盲点だった。

確かにどんなに他者に答えを求めても、やりたいことを見つけたいと思っていても、それは答えになることはないのだ。

もちろん他人のアドバイスはヒントにはする事は出来る。それでもそれ自体が答えになる事はないという当たり前のことになかなか気付く事が出来なかった。

どうして答えというのは、自分以外のものに求めてしまう。自分の中にあるものは全て自分のもので、全て自分が把握しているとどうしても勘違いしてしまうが、実際はそうではない。

自分自身のことで知らない事はたくさんあるし、むしろ灯台下暗しというように自分自身のことだからこそ気付けないところというのはたくさんある。

そのことにも全然気付く事が出来なかった。

その考え方に関しても新しい発見があったのだが、僕はそれと同時に本の素晴らしさにも気付く事ができた。

本を読む事でこんなに感動したり、楽しい気持ちになったり、ドキドキしたり、ポジティブになったり、頑張ろうという気持ちになると思わなかった。

本がこれだけ人の心を感動させてくれるとは思ってもみなかった。

その時に僕は、こんな風に人を感動させる仕事がしたいと思った。

そしてそれと同時に自分のやりたいことを見つける事が出来たのだった。

僕はそのワクワクした気持ちを胸に、明日の仕事があることを思い出しそのまま眠りについた。

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