ネット小説「人生という物語を紡いでいく物語」第9話ー日常はいつものように続いているー

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今日もいつものように朝を迎えた。

起きた瞬間に考えたのは、昨日は最悪の日だったと言うことだ。

本当に上司に話さなければ良かったと言う後悔と少しでも分かってくれるかもしれないと期待して自分の心に対して最悪だと思った。

他人に何かを期待してもそんな自分の思い通りにならないのに。

今までそれで何度裏切られてきたか。

しかもあんな上司に期待をするなんて僕は本当にバカだと思った。

そんなことが頭をグルグル回り、また思い出してイライラしてしまった。

「なんでこんなことでイライラしなきゃいけないんだよ」

またイライラしている自分にイライラしてしまった。

とりあえず忘れよう。

今日も会社に行くしかないのだから早く準備するか。

そしていつものように準備を済ませて会社へ向かった。

会社へ到着すると、その上司がいた。

面倒くさいなと思いながらも仕方なく挨拶をした。

「おはようございます。昨日はありがとうございました」

「おう、おはよう。昨日は何を言い出すのかと思ったけど、分かってくれて良かったよ。これからも仕事しっかり頑張れよ」

「はい。すいませんでした。頑張ります」

こいつは何も考えていないのだろうか。

昨日ので納得したと思っているのだろうか。

昨日の話をしてこんなに普通に話してくる神経はどうかしてるよ。

まぁでもそんな上司と普通に話している自分もおかしいかもしれない。

いや、でも僕は、面倒くさいことを避けるために合わせているだけなのだからこの上司とは違うんだ。どうせこの上司に分かってもらうのは無理なのだからいっそのことこの会社を辞めてやると思った。

そしていつものように自分の仕事を始めた。

でも僕は仕事に集中することは出来なかった。もう仕事をやめてからどうしていこうかばかりを考えていた。

しかしこんな恵まれた状況もないのだから、この状況を続けながらやっても良いのではないかとも思う。

誘ってくれた友達にも申し訳ないし、雑用と愚痴聞き役という仕事である程度自分が満足出来るだけの収入はある。

特に会社に対して大きなストレスはなくて、残業ばかりでどうにもならないというわけではない。

実際こんな恵まれた状況はないのではないだろうかという気持ちが湧いてくる。

とりあえずこの会社に勤めて、波風立てないで将来の夢を目指せばいいんだ。この会社を利用してやればいいや。

そんなことを考えて自分の中で答えが出たので、仕事を早く終わらせてから家に帰って小説を書こうと思った。

「はぁ、早く終わらないかな」

時間が勿体無いと思う気持ちはもちろんある。だけど今の生活をしていかなければいけないから、そのためにこの仕事を続けていこう。

仕方ないと自分の心に言い聞かせて、今日の仕事を終えるまで最低限のことをして仕事が終わった。

ーそして例のごとく飲みの誘いがあった。

「朝倉ー。今日も飲みに行くぞ」

「すいません。今日はやらなければいけないことがあるので帰ります。すいません」

「やらなきゃいけないことってなんだよ。そんなのないだろ」

「すいません。今日は実家に帰って書類とか届けなければいけないので」

「そうなのか。なんの書類だ」

いつまで聞いてくるんだよ。もう断ってるんだから察しろよ。と心の中で突っ込んだ。本当にこの上司は苦手だと改めて感じた。

適当に嘘ついて早く終わらせるしかない。

「あ、そのー。実家の土地の固定資産税の支払いとか手続きとかがあるので、それを話しに行ってきます」

「そうなのか。じゃあ明日は行くぞ。お疲れ様」

「はい。お疲れ様でした」

明日もこんなやり取りをやらなければいけないのかと思うと憂鬱になりつつも、とりあえず今日は変えれてホッとした。

そして、一通り挨拶を終えて会社を後にした。

「さあ、帰って小説を書くぞ」

そう思いながら、これから頑張るぞというワクワクした気持ちと上司の誘いを嘘をついて断った後ろ髪を引かれる気持ちを胸に帰宅した。

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