自分の心は自分の進みたい方向を知っている

物語シリーズ
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「なぁ、お前はどこに就職すんの?」

 

「僕はまだ決まってない。とりあえず自分の得意分野を生かせる仕事に就職しようと思ってる」

 

「そうなんだ。お前は将来漫画家になりたいんだよな?すぐに漫画家目指さないの?」

 

「漫画家を目指すのに就職する場所ってなかなかないよ。だから自分の時間を持てて、自分の知識を生かした職業の方が無理しなくて済むからそこに就職する」

 

「そっか。俺は親に先生になりなさいって言われててさ。それをやろうと思ってる」

 

「そうなんだ」

 

「でもなー、やりたくねーな」

 

「じゃあやらなければいいんじゃないの?」

 

「そうだけどやりたいこともないし、とりあえずやろうかなって感じに思ってる。まぁ気が進まないけどな」

 

「そっか。それなら僕はやめといた方がいいと思うよ。あとで後悔すると思うよ」

 

「なんでそう思うんだよ」

 

「だって気が進まないんでしょ?そんな気持ちでやってても自分が苦しくなってくるよ」

 

「そういうもんなのか?でもやりたいことはないし決めらんねーよ」

 

「だって、先生はやりたくないって思ってるんでしょう?それならやりたいこととやりたくないことはあるはずだよ」

 

「やりたくないことはあるけど、やりたいことはねーよ」

 

「そんなことないよ。だってやりたくないって思うんだから、それだけやりたいことだってあるってことだよ。それに気付いてないだけなんじゃないかな」

 

「そんなもんかなー。じゃあ俺のやりたいことはなんだと思うんだよ」

 

「それはわからないよ。だって自分のことなんだから」

 

「わかんねーのかよ。じゃあどうすればいいんだろう。もう時間もないし、今更親に言うのも面倒だなー」

 

「それでも自分の道は自分で決めた方がいいよ。自分の気持ちと違う道に進もうとするとき、人は心が落ち着かなくなったり、その道に進み始めると心がモヤモヤするんだ。それは自分の心とは違う方向へ進もうとしているから嫌な気持ちになっていってしまうんだ」

 

「言われてみるとそうかもな。将来に全然良いイメージとか湧かないし。ちょっと考え直してみるしかないか」

 

「うん。自分の本当に進みたい道ってすごい困難かもしれないけど、それでも目指して行く先にはとてもテンションが上がったりワクワクしたりする未来があると思うんだ。そんな風に思える道を探した方がいいと思うよ」

 

「そうだな。ちょっと考えてみるわ。ありがとうな」

 

「応援してるよ」