自分の中で大切なものが出来るとそれだけ悩みが生まれる。
そして自分の求めているものを手に入れることが出来ると嬉しい気持ちになりますがそれでも幸せになったわけではありません。
それはまだ自分の求めているものが全て手に入ったわけではないですし、自分の求めているものの一つを手に入れたに過ぎないからです。
そんなことを考えている自分に思います。
自分はなんて欲深い人間なのだろうかと。
向上心があって自分の夢を追いかけていると言えば聞こえは良いかもしれないけれど、どんな良い言葉を並べようとも次々と欲しいものを手に入れようとしているには何も変わりはありません。
次々と自分の欲しいものを手に入れていくことは悪いことではありません。
それ相応の努力をしますしそれだけの行動をしているのなら悪いことではありません。
ただそれ相応の努力も行動もしているからそれが正しい行動と言えるのでしょうか。
別に間違っているとは思いません。
しかしそんな多くの欲を持っているのだとしたら、それではいつまで経っても楽になることはなく、多くの悩みを抱えて生きていくことになるでしょう。
それはなぜかというと欲の数だけ悩みがあるからです。
それでもそうやって生きていくしかないのだから仕方ありません。
そうやって生きていくのが自分にとって正しいと思う行動であり、そうやって生きることしか出来ないからです。
幸せを求めているのであればその行動は真逆の行動をしているのかも知れません。
それでも自分にとって幸せを求める行動がそれなのだからそれで良いのではないだろうか。
幸せを求めるなら不幸を得なければ幸せを手に入れることは出来ません。
なぜならこの世の全ては相対的に出来ているのだから。
不幸を感じるから幸せを感じることが出来ます。
自由を求めるなら不自由があるから自由を手に入れることが出来ます。
【関連】人生は相対的に出来ている。自分の人生は自分で作り上げていく
手に入れようとすればするほど手に入れたいものは遠くなっていくのです。
それなら何を求めて生きていけば良いのでしょうか。
求めれば求めるほど手に入らなくなるなら何を目指していけば良いのでしょうか。
そんな葛藤や苦悩を味わったとしてもそれでも手に入れるために行動しなければ自分自身は納得出来ません。
それが人間というものです。
手に入れようと努力し続けていれば一度は苦悩を味わい、その欲しいものから遠ざかってしまうかもしれませんが、それでも続けていればその苦悩と苦痛を超えてしまえば欲しいものが手に入るでしょう。
そうやって行ったり来たりしながら人間は進んでいくのです。
それこそが人生そのものなのです。
あとがき
人は欲があるから悩みが生まれます。
何かを求めるからそのものが手に入らないと苦痛を感じます。
それが人間というものです。
求めれば求めるほど辛い人生になります。
しかしそれが分かっていたとしても求めずにはいられないのが人間です。
苦痛を味わったとしてもそれでも欲しいと思うものは欲しいのです。
それが悪いことではありません。
自分の人生は自分がどんな人生を歩んでいくのか自分で決めていくことが出来るのです。
全て自分が決めていけば良いのです。
自分の納得する人生を送っていけば良いのです。
自分の人生なのですから。